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□ 2010/08/06 知恵は暗闇を照らす灯り

キャンプ中にテントが火ダルマになったニュースがあった。どうやらテント内での調理が原因のようだ。オートキャンプ場での出来事だ。
大型テントでも長期滞在型の不燃性テントならいざ知らず、最近のテントは軽量化目的で骨組み以外を化学繊維で作る。難燃性とは言え火が着けば一気に燃え上がる。テント内での調理は以ての外だ。調理は外でタープを張ってが基本だ。
件の事故は調理中にガスのボンベ交換したことが発端らしい。詳しい経緯は不明だが、テントの材質を考えればテント内での調理が危険を伴うことは容易に想像がつく筈だ。
ガスコンロだからまだ大惨事には至らなかったが、これがガソリンを加圧して使うタイプなら大爆発を引き起こしていた。
日光千手が浜キャンプ場
キャンプ生活は自然の息吹を全身に感じられてこそ意味がある。それがまた醍醐味でもある。都会の常識は通用しない。野外生活を安全に楽しむには、各自の自覚と創意工夫が必須だ。つまり考えながら行動することだ。
それが何時の頃からかお仕着せのスタイルが定着し、人は考えることを止めた。にわかキャンパーが増え、注目を浴びる趣味にもなった。キャンプ人口が増えること自体は大いに喜ばしいことだが、そこには落とし穴があることも忘れてはならない。
コンロ
有名なコールマンの2バーナー(右)と
事故を起こしたものと同タイプのガスコンロ(左)
子供の頃からアウトドアに親しんできた者は、それなりの知識と豊富な経験を持つ。ところが一時のブームで始めた家族は違う。全くの手探り状態から始めなくてはならない。本来は先輩キャンパーを手本に経験を積んでゆく。ところが人間関係が疎遠になって来るとそれも難しい。
親の威厳を保つ為、四苦八苦する。無地に済めば良いが、そうもいかない時だってある。キャンプは楽しいが結構危険も付きまとう。それを肝に銘じて事前の勉強はしっかりしておきたい。
□ 2010/08/05 冷やし過ぎ

食べ物にも、飲み物にも、それぞれ適した「食べ頃」「飲み頃」の温度というものがある。つまり適温のことだ。それではこの適温なるもの、どのようにして求められるのか。
暑い夏はギンギンに冷えたビールが最高!という御仁も多い。最近はグラスまで凍らして出てくる。日本酒も然りで、ビール同様に思いっきり冷えている。街中でも郊外でも至る所に自動販売機がある。冷たい飲み物に困ることは無い。それが果たして幸せなことなのか否かは知らない。ただ冷えてさえいれば良しとする人が増えたことだけは確かだ。所謂「味覚音痴」の類としか思えない。
都会から井戸が消えては久しい。井戸の水で冷やしたスイカやビールはことのほか旨かった。周りとの温度差が生み出す結果なのか、とにかく暑い夏にはありがたいものだった。
エビス
好きなビールはエビス 夏場は少しシツコイかな?
かき氷もそうだ。よしずの影の縁台に座り、が何と言っても最高だった。白く乾いた路、麦わら帽子、セミの声、風鈴の音、まさによしずの中は天国だった。しかしこの夏の風物詩も、今は冷房の効いた屋内。家庭でも簡単に作れる。便利にはなったがあの時の喜びは100分の1も伝わってこない。
よしず
我々が知覚できる味は温度とどのような関係にあるのか。味は、甘味、塩味、酸味、苦味、旨味の5種類で成り立つ。辛味は含まれない。辛味は味の成分として認められていない。確かに辛味は痛みであり味覚ではないことが立証されている。辛味については別サイトの食の雑学「唐辛子の伝来と歴史」で少し触れているので参照してもらえたら嬉しい。
5種類の中で甘味と旨味は、体温に近いほど強く感じる。塩味、酸味、苦味は逆に低い方が強く感じる。冷えた味噌汁がショッパく感じ、溶ける寸前のアイスクリームが妙に甘いのはこの為だ。
但し、激しい運動をしたり、夏場のように汗を多くかく季節は、塩味に対する感じ方が大きく変わる。体内の塩分が失われると、塩気欲しくなる。当然と言えば当然だ。また酸は暖めると旨い温嗜酸系と冷やすと旨い冷嗜酸系に大別できるようだ。
日本酒を美味しく飲める温度は冬の室温(暖房なし?)だとされ、これは凡そ15〜18℃だとされている。好みもあるだろうが、この温度帯が味のバランスが間違いなく良い。冷やし過ぎると甘味や旨味が感じられなくなり、せっかくの美味しさも楽しめない。尤も、まずい酒は冷やし過ぎの方が嫌な匂いが気にならず、美味しく(?)飲むことができる。
西瓜
我々の舌にある味覚受容体は、正常であれば正しく食べたり飲んだりしたものの味を知覚する。ところが厄介なのは、味覚修飾物質と呼ばれるシロモノで、これは味覚受容体に作用し味覚を変化させてしまうらしい。つまり脳に正確に情報が伝達されないことになる。尤もその方が味が単純にならず楽しいかも知れないが…

数年前にインドの或る薬草を試したことがある。面白いことにそれを口にすると、丸一日一切の甘味を感じなくなる。つまり、食品中の甘味を感じなくなるので、食べ物がまずく感じる。一気に食欲を失う。甘いものが止められないダイエット中の方にはそれなりの効果が期待できるかも知れない。尤も最近の研究結果では砂糖は太らないらしいが…。
□ 2010/08/03 銃刀法改正案

東京の秋葉原で2008年6月に起きた無差別殺傷事件を覚えている者も多いだろう。現行犯で逮捕された加藤智大(被告)の犠牲になった者は実に17人に上る。
今日、東京地方裁判所で行われた4回目の被告人質問で、加藤は「購入したダガーについては、殺傷能力の高さを知らなかった」と主張した。とんでも無い野郎だ!多少でもナイフに興味がある者は、ダガーの能力を知らぬ筈がない。そもそも人を殺傷する目的で開発されたナイフだ。似たものにダイビング・ナイフがあるがこちらは別の目的で開発されたものだ。

ダガー リロード
完全に殺傷目的としか思えない 加藤智大の使用したものとは違う

ナイフは日常の生活の中で活用され、また必要ともされてきた。恐らくそれは今後も変わることは無いだろう。美術品としての価値が高いものもあり、趣味で蒐集している者もまた多い。刃物である以上ナイフは危険な道具なのは確かだ。己自信を傷つけることも、他人を傷つけてしまう恐れも常に付き纏う。
ゴルフクラブ、金属バット、スパナ、みな人を殺傷する凶器にはなり得る。決してナイフだけが危険なのではない。ただナイフはポケット等に忍ばせ容易に持ち運びができ、簡単に人を殺傷する能力がある。それが問題なのだ。まして、殺傷目的で開発されてものは尚更だ、厳重取締りの対象となるのは仕方のないことだ。
ダガーの所持を禁止する銃刀法改正案が事件後の11月には国会で成立、翌年1月には銃砲刀剣類所持等取締法が施行された。この法改正により刃渡りが5.5cm以上ある両刃のナイフは、所持することが事実上不可能となった。観賞目的で所持している者も同様で、同年7月5日までに放棄するしかなくなった。
つまり廃棄(危険ゴミ?)処理するか、国外にでも持ち出し保管するしかないことになった訳だ。どれだけのコレクターが手放したか…統計が無いので判らないが、恐らく1割にも満たないであろうことは容易に想像がつく。

ボンナイフ リロード
肥後の守 リロード

子供の時分にはボンナイフ(写真)と言うものがあった。金属板で少し厚めのカミソリの刃を挟み、それを収納できるように工夫したものだ。男も女も皆このナイフを筆箱(死語?)に入れ、主に鉛筆を削るのに使った。それ以外の目的には切り出しナイフや肥後の守を使った。肥後の守は2種類あり、高いものは握りの部分が真鍮製で使いこむと美しい色に変わった。
□ 2010/08/02 宮崎のジャンボ唐辛子 ”ジャンがら”

東国原知事と口蹄疫で一躍有名になってしまった宮崎県に、大型のシシトウに似た「ジャンボ唐辛子(UA常盤小川)」と呼ばれる野菜がある。暑い夏を迎えると辛味が増す野菜だ。ただ個体差がかなりあるようで、思い切り辛いものと差ほどでもないものとがある。
写真からも判るように(判らないか…!)かなり大きく17.8cmはある。我が家では暑いこの時期には「ジャンボ唐辛子」を利用した一品がかなりの回数食卓に上ることになる。
尤もこの野菜が常に手に入るとは限らないが、入った時には必ず登場するメニューだ。ここに紹介するのは、この野菜の持つ特徴を充分に引き出すことができる、夏の我が家の定番「ジャンボ唐辛子のオイスターソース炒め」だ。
因みに、唐辛子とシシトウの違いはその形状。先の尖ったものが唐辛子で、割れたように丸くなっているのがシシトウだ。シシトウも唐辛子の仲間なので昔は辛かった。今でも歪な廉価なものには辛いものが多い。そう言えば、ピーマンも昔は辛いものが結構あった。直火で焼き、薄皮を剥いて醤油をつけて食べた。今のピーマンは薄皮が更に薄く柔らかくなり、あの時の味には程遠い。

ジャンボ唐辛子のオイスターソース炒め リロード

●材料: @ジャンボ唐辛子×1袋(6〜7本)、A豚挽肉×120〜150g(牛挽肉や合挽きも可)、Bオイスターソース×1/2本(富士食品工業株式会社の・120g)、Cごま油×大匙3、Dニンニク×大き目のものを3片、E生姜×1欠(有っても無くても大差ない)
●作り方: @充分に熱した中華なべにごま油を大匙2杯を廻し入れ、薄っすらと煙が立ち上がったら、刻んだニンニク、生姜を加え、軽く炒めてから挽肉を加える。 A肉に火か通ったら斜め切りにしたジャンボ唐辛子を加えて軽く炒め、ここにオイスターソース全量を加え挽肉に味が浸み込むまで炒める。 B最後に残りのごま油を加え香り付けをして完成。

ジャンボ唐辛子 ジャンがら リロード
唐辛子 リロード
上が宮崎のジャンボ唐辛子 下が千葉の青唐辛子

ジャンボ唐辛子は炒め過ぎないように注意すること。なお、鍋の底に残った炒めカスは「食べるラー油」よりよっぽど香ばしくて旨い。恐らく肉汁とオイスターソースの効果だろう。ニンニクも生から炒めてたので、「食べるラー油」に使われるドライニンニクの薄っぺらい味とは一味違う。
機会を見て辛くて美味しい食べるラー油を作ってみるつもりだ。
□ 2010/08/01 利き手と道具の関係

予てから不思議に感じてたことがある。それは利き腕と道具との関係だ。一昔前までは道具と言えば右利き用と相場が決まっていた。今でこそ左利き専用(昔から職人は専用のものを作っていたようだ)のものが増えたが、無理やり右起用を使っている左利きの御仁も多い。
ハサミや包丁(片刃の場合に限る)は代表的なもので、刃の向きが利き腕により異なる。試しに左手(右利きならばの話し…)で右利き用のハサミを使ってみればどれ程使いにくいかが判る。
ただ道具の中では右でも左でも問題なく使えるように考えられているものもある。その代表と言えるのが釣りに使うリール(スピニングリールの場合)だと思う。このタイプのリールは巻き取りのためのハンドルが左右どちらにも付け替えることができる。つまり右利き用にも、左利き用にもなれる稀な道具だと言える。
ところが使い方となると、多くの人が首を傾げたくなる。販売していた箱から出したままの状態で使っているものと思われる。右側にハンドルを着けたままだ。

DAIWA TOURNAMENT-Z 3000C リロード
愛機 Daiwa Touenament-z 3000c

釣りは竿を介して魚とやり取りする繊細なゲームだ。そしてリールはこの竿に装着された状態で使われる。と言うことは竿とリールは一体とならねばならず、そうなって初めて本来の威力を発揮する。
釣りをしない人にはく理解できないことかも知れないが、これは大変大きな問題なのだ。つまり、右利きの場合は右手で竿を握り、他の操作は空いた左手で行うべきだと考える。餌付けもタモ入れも然りだ。不意な状況の変化に備える為に利き手は竿の保持以外に使うべきではない。
いやいやそんなことは「好き嫌い」の問題だと言う人もいる。そのような方に申し上げたい。これは「好き嫌い」や「拘り」の問題では無い、道具を使う「姿勢と効率」の問題なのだ。
竿を右手で持ち、巻く時はその竿を右手から左手に持ち替える。そして右手でハンドルを巻く。何か無駄を感じる。そもそも竿をわざわざ持ち替える必然性が全く無い。竿を利き腕で保持したまま左で巻けば良いだけだ。もし大物でも掛かったら竿を持ち替えている間にのされることだってある。全くナンセンスな話しだ。釣りは真剣勝負だ。一瞬の隙が取り返しの付かない事態を生むことだってある。

CALCUTTA 小船 401 リロード
SHIMANO CULCUTTA 小船 401 (これも左ハンドル)

話しは少しばかり釣りから逸れる。
料理の世界では右利きの人は左手で材料を持ち、右手で包丁を持つ。そして左でナベを振り右は大きく動かすことはない。右手でナベを振る右利きの調理人は恐らく世界広しと言えどもいないだろう。右手が汚れることを極端に嫌う調理人だっているのだ。
料理の世界は上下の関係が厳しい(職人の世界は皆そのようだが…)、先輩から厳しく調理のイロハを教わる。当然調理道具の使い方も然りだ。このイロハは単なる「決め事」ではなく、長い時間をかけ職人達が積み上げてきた知恵の集大成だ。どうすれば無駄を出さず、より良い成果を得られるかを経験則として導き出した結果だ。
釣りは趣味の世界だ。古くから漁猟を生業とする人達はいた。しかしスポンサーが付く所謂釣りのプロの釣り師が生まれたのはそう昔のことではない。脈と脈と伝わったものなどまだ何も無い世界だ。だから個人技がまかり通る。しかし趣味の世界だとは言え、指導する者が合理的でない道具の使い方をし、初心者に自分のスタイルを押し付けるのは如何なものかと思う。指導する者は正しい知識を正確に伝える義務を負う。利き手は竿の操作に専念し、左手はその補助に回る。この道具の使い方の優位性をしっかりと指導すべきだ。
プロの調理人は真っ暗闇でも包丁で手を切るような無様なことはしない。包丁は体の一部だからだ。刃の角度は人の好みでそれぞれ微妙に異なる。この微妙な違いが材料に刃が食い込む際に問題になり、怪我の元ともなる。故にプロの調理人は他人の包丁を使うこは好まないし、他人に使わせることも嫌う。 

syun リロード


左利きの父は親の躾が厳しかったせいか、箸は必ず右手だった。字は右でも左でも自由自在、なかなかの達筆だった。しかし調理人でもないのに左利き専用の包丁を作らせていた。
我が家では男が料理を作る。兄弟の家庭はみな男が包丁を握る。尤も、弟(上の写真)はプロの料理人ではある。マーボー豆腐を日本に最初に紹介した、あの有名な赤坂四川飯店の陳建民氏の最後の弟子だ。料理の世界では息子の陳建一氏の先輩になる。麻布十番で中国食文化館「春」なる中国料理の店をやっていたが、残念ながら体を壊し今は店を閉めている。メニューを置いていない店で、客の要望とその日の気分で調理する。当然料金も高めだったようだ。
面白いのは兄で、プロでもないのに自分の結婚式の料理を自ら作っていた。持て成しの心からか、単なる節約だったのか…真相は謎のままだ。因みに兄は料理とは全く縁のない街の芸術家「ペンキ屋」だ。

   
   
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