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Creation Date: 10-JUL-2010 
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□ 2011/06/01 携帯電話の電磁波と脳腫瘍のリスク

気になったニュースがある。以前からヨーロッパでは大きな問題になっていた「携帯電話の電磁波に脳腫瘍リスクが認められる」との内容だ。今や誰でもが携帯電話を所持し、無いと不思議がられるような時代だ。それに問題があるとすると気にせずにはいられない。しかし日本のメディアは沈黙している。東電と同じで莫大な金を落とすスポンサーだからだろう。
世界保健機関の国際癌研究機関では脳腫瘍リスクの限定的な証拠が認められる(limited evidence)とし、これは過去の調査結果に基づき評価したとのことだ。
国際癌研究機関は、神経膠腫(glioma)と聴神経腫瘍のリスクが限定的ではあるが認められ、発癌性が疑われる「Group 2B」に分類できるとしているが、危険性の数値化はされておらず未知数だ。
□ 2011/06/01 板橋区の放射線量測定値

東京都は独自に放射線量(新宿区)を計測して公表してきた。その測定をより広い地域で行うことになり、我板橋区でもその測定値が公表されることになった。然しながら、放射線量の多少は何を基準にするのか。過去に放射線量を計測していない場所では比較対象の数値が無いと思うが…まぁ「しないよりした方が良い」程度か。
□ 2011/05/31 福島第一原子力発電所のライブ映像配信開始
画面が真っ黒な時は配信を中断している

東京電力は自社のホームページで「ふくいちライブカメラ」と称し、福島第一原子力発電所の定点カメラによるライブ映像の24時間配信を始めた。定点カメラなので同じ場所を映し続けるが、30km離れた場所からの映像(TVの定点カメラ)と比べると遥かに鮮明だ。少しは情報公開の大切さが解ったのか。都合の悪い事態が発生した時には、メンテナンスと称して配信を急に停止する可能性は高い。しかしある意味「配信停止」は何かが起きている証拠だとも言える。…公表の数時間後にはどうやら配信を停止したらしい。
テプコの「ふくいちライブカメラ」はここ→http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/camera/index-j.html

□ 2011/05/30 大気中の環境放射線量水準調査結果

文部科学省より日本全国の大気中の放射線量の数値が発表された。観測時間はPM4:00~ 5:00の間で、単位はμSv/h (マイクロシーベルト/時)だ。福島は福島市内の値で、沖縄県の29日は台風2号の影響で測定できなかったそうだ。事故前との比較ができるようになっているが、事故直後のデータは未だ公開されていない。

大気中の環境放射線量水準調査結果(文部科学省)

都道府県名 5月28日 5月29日 事故以前の通常値

北海道 0.031 0.029 0.02~0.105
青森県 0.027 0.027 0.017~0.102
岩手県 0.023 0.031 0.014~0.084
宮城県 0.070 0.071 0.0176~0.0513
秋田県 0.035 0.035 0.022~0.086
山形県 0.045 0.045 0.025~0.082
福島県 1.600 1.600 0.037~0.046
茨城県 0.096 0.096 0.036~0.056
栃木県 0.059 0.064 0.030~0.067
群馬県 0.031 0.043 0.017~0.049
埼玉県 0.055 0.054 0.031~0.060
千葉県 0.046 0.045 0.022~0.044
東京都 0.063 0.061 0.028~0.079
神奈川県 0.053 0.054 0.035~0.069
新潟県 0.051 0.049 0.031~0.1543
富山県 0.049 0.057 0.029~0.147
石川県 0.051 0.057 0.0291~0.1275
福井県 0.045 0.047 0.032~0.097
山梨県 0.044 0.049 0.040~0.066
長野県 0.040 0.048 0.0299~0.0974
岐阜県 0.062 0.060 0.057~0.110
静岡県 0.036 0.037 0.0281~0.0765
愛知県 0.042 0.039 0.035~0.074
三重県 0.047 0.046 0.0416~0.0789
滋賀県 0.035 0.045 0.031~0.061
京都府 0.044 0.053 0.033~0.087
大阪府 0.045 0.053 0.042~0.061
兵庫県 0.040 0.037 0.035~0.076
奈良県 0.049 0.052 0.046~0.080
和歌山県 0.033 0.041 0.031~0.056
鳥取県 0.063 0.071 0.036~0.110
島根県 0.049 0.049 0.037~0.131
岡山県 0.050 0.049 0.043~0.104
広島県 0.050 0.047 0.035~0.069
山口県 0.092 0.090 0.084~0.128
徳島県 0.039 0.047 0.037~0.067
香川県 0.055 0.061 0.051~0.077
愛媛県 0.049 0.053 0.045~0.074
高知県 0.027 0.025 0.019~0.054
福岡県 0.041 0.040 0.034~0.079
佐賀県 0.044 0.041 0.037~0.086
長崎県 0.034 0.032 0.027~0.069
熊本県 0.030 0.027 0.021~0.067
大分県 0.053 0.054 0.048~0.085
宮崎県 0.038 0.029 0.0243~0.0664
鹿児島県 0.037 0.035 0.0306~0.0943
沖縄県 0.021 - 0.0133~0.0575


これを見て原発は安定してきたのかと安堵してはいけない。何故28にと29日の両日だけなのかを考えるべきだ。過去のSPEEDIのデータ公開に関しても、役人は責任を互いに擦り付けている有様だ。まるで東電の飼い犬のようだ。
現在福島原発の冷温停止に向けた作業は決して順調には進んでいる訳ではない。むしろ何か新しいデータが公表される度に危うくなっている気がする。にも関わらず、サミットに出席した管首相は、軽率にも6~9ヶ月で冷温停止状態にすると各国代表を前に宣言してしまった。来年1月までには福島の全原子炉を冷却停止させると世界に向けて宣言したのだ。これは明らかな国際公約だ。実現できないと日本の面子は丸潰れになる。信用も更に失墜するだろう。ただ、管首相の話しを信じるような国は無いだろうが…
収束までの工程表はあくまで努力目標としか考えていない東電の危機管理は最悪だ。1号炉溶融が確認できた時点ですら工程表の見直しは必要ないとされた。首相もそれに沿った発言をサミットで行った。
危機管理は最悪のケースを常に想定して意味を成す。希望的観測のみを織り込んだ工程表など何の役にも立たない。
□ 2011/05/29 東電のデータとCTBT高崎のデータ

東電は28日原発事故発生翌日の3月12~14日までの間に、原発敷地内(境界)のモニタリング・ポストで測定された放射線量を公表した。今まで発表になったものは10分おきの数値で、今回のものは今までは未公開だった2分おきのものだが、高い放射線量を記録した地点の結果は公表されていなかった。東電では隠蔽する意図は無かったとしているが、信じる者はいないだろう。
敷地内の放射線量も今後の収束へ向けての作業を考えると気になるところだが、原発以外の放射線量も大いに気になる。政府も東電も全く信用できない点は共通なので、気になるなら、高崎に設置されたCTBTの放射性核種探知観測所観測データを見るのも良い。福島から遠く離れた高崎の地で驚くほど高い放射線量が観測されている。国際的機関が管理するするだけに東電や政府が発表するデータよりは信用できる。

CTBT(包括的核実験禁止条約)高崎観測所

昨日、東電は福島原発の耐震安全性の評価結果をまとめ、経済産業省原子力安全・保安院に報告した。この中で大地震などの揺れに対しても、壁や鉄筋には「余裕があり、十分な安全性がある」とし、保安院もこれを妥当とする馬鹿な評価をした。 3月11日には全ての冷却システムが損傷したのにも関わらずだ。全く頭がどうかしているとしか思えない。原子炉施設は肝心な原子炉が損傷しては何の意味も無い。本末転倒も甚だしい。
また保安院は、台風の影響に就いて「建屋の壁の一部が落ちて隙間が多くなっていることもあり、建屋が損壊したりする恐れはない」したが、損壊した建屋上部の鉄骨等が起こす流体摩擦を過小評価しているのではないのか。
□ 2011/05/29 入梅(つゆいり)宣言は訂正されることもある

気象庁は今年も既に早々と入梅(つゆいり)宣言を出した。何故、早々かと言うと、気象庁は毎年、9月の頭辺りに、その年の入梅と梅雨明けを正式に発表するからだ。本来は今頃発表するような類のものではない。
気象庁は日々の気象データを収集蓄積してそれを分析することが主要業務だ。データの蓄積と分析があって初めて正式なデータ(確定値)として残すことができる。
正式な宣言に先立つ今頃の発表は全て「便宜的な速報値」だと言える。これはデータ解析が全て済んだ時点で見直しが行われ、訂正されることはザラにある。地震のマグニチュードや天気図もデータを詳細に分析した後に修正してから正式発表するのが常だ。公式なデータには確定値が適用されるのが建前なので止むを得ない処置なのだ。


つまり、この時期に発表する入梅情報は、マスコミが「いつだ、いつだ」と大騒ぎするので、止むを得ず発表した経緯があり、気象庁がマスコミのごり押しに負けただけだ。故に、「気象庁の予報が外れた」とかは決して言ってはならない。気象庁の本来の目的は、データの蓄積と分析によって得られた確定値を記録することだ、
世界の中でも、梅雨があるのは日本を初めてとした東洋の限られた地域のみだ。日本、朝鮮半島、中国の一部と台湾、沿海州の一部、等がその地域となる。日本でも北海道には梅雨が無いのは日本人なら誰しもが知ることだ。しかし、「入梅」と書いて「つゆいり」では読みが逆だが…
梅雨前線に湿った空気を吹き込みながら、台風2号が東京を直撃しそうな様相だ。
□ 2011/05/28 観天望気

「観天望気」とは、空を観て天気の行方を予想することを言う。今日の気象衛星を使った科学的な観測方法とは異なり、多分に経験がものを言う。雲の流れ、虹の架かり方、朝焼け、夕焼け、等々の状態から天候を読む古くからある方法だが、これが結構の確率で当たる。登山家や漁師等は多かれ少なかれこの技術を持ち合わせている。命に関わるからだ。しかし、観天望気で予想できるのは、今日明日の天気の行方程度だ。ただ、これに動植物の様々な生態の変化を組み合わせると、四季の天候を予測することも差ほど難しくは無いと云う。現実に昨年の冬の大雪(青森県)を虫の産卵場所(木)の位置でぴたりと予測した者がいた。普段は地表近くに産卵する虫が、普段より遥に高い場所に産卵したことが理由だった。大した観察眼だ。
いくら観天望気が優れていても台風の進路を予想することは不可能だ。やはりそれには科学的な観測方法が頼りになる。上は気象庁が発表している台風2号の予想進路だ。(2011年 5月28日 6時現在) この予想進路は定期的に更新される。 ココ→ http://www.imocwx.com/typ/tyani_2.htm
台風2号はかなりの強い勢力を保ったまま日本に向かっている。現在日本列島付近には梅雨前線が張り付いている。これを刺激して大雨を降らす恐れが強い。新萌岳や地震の被災地は避けて欲しいものだ。
□ 2011/05/26 海水注入の中断はなかったと発表

福島原発1号炉への海水注入が55分間に渡り中断した問題で、東電の 武藤副社長は26日、海水注入の中断はなかったと発表した。全くもって重要な問題を平然と訂正するので呆れる。
実際には、現場責任者(吉田昌郎所長)の判断で海水注入を継続していたようだ。結果の良し悪しは別としてチョット考えられない指揮系統の乱れだ。
海水注入は3月12日午後7時4分に始まり、21分後に首相官邸に派遣した社員の「首相の了解が得られていない」との報告により、本店と原発でのテレビ会議の結果で「一時中断」と決定したが、現場では決定に反して海水の注水を継続した。
これほど重要な事柄が今まで責任者本人(吉田所長)の口から出なかったことは何とも釈然としない。まるで治外法権のようだ。これでは政府も関係者も気分が悪いことこの上無いだろう。やはり、一度解体しないと駄目だろう。電電公社や国鉄、日本航空も、再生後の方がまともになっている。
しかし、武藤副社長の会見は何故いつも腹立たしいのか。一企業を代表する者の態度としては最悪の印象を受ける。
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