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□ 2012/03/26 Bq(ベクレル)とSv(シーベルト)の換算

食品に含まれる放射性物質の基準がまた一段と厳しくなった。国民の体内被曝を考慮すれば至極当然のことだが、小さな子供以外は余り神経質になることはない。
去る3月15日、お台場海浜公園駅前の街路樹の植込みから10600Bq/kg、江戸川土手では0700Bq/kgの放射性物質(134Cs、137Cs)が検出されたとの報道があった。これは憂慮すべき数値だ。
しかし、Bq(ベクレル)とSv(シーベルト)はここ1年で随分と耳にするようになっが、今一ピンとこない。そもそもBq(ベクレル)は「1秒当たりの放射線量」で、Sv(シーベルト)は、その放射性物質が体内に取り込まれた(内部被曝)と仮定した場合、「放射性物質が体内に留まり続けることにより及ぼされる影響」を指す。マスコミは好んで(?)一般的では無い難しい単位を使いたがるが、BqとSvは全く異なる性質のもので、同格に扱うのには少々無理がある。尤も、BqやSvのような単位名が頻繁に使われること自体が異常なのだが…


下はBQ(ベクレル)をSv(シーベルト)に換算する式だが、本来、BQ(ベクレル)とSv(シーベルト)は互いにその定義が異なるので、換算すること自体に無理があるし、意味が無いような気もするが一応の目安(被爆の)とはなるだろう。

仮にある農地で収穫された野菜1kgあたりにヨウ素131が2000Bqあったとすると、これを2000Bq/kgと書き表す。Sv(シーベルト)はこの値に実効線量係数を使って計算される。
ヨウ素131の経口摂取時の実効線量係数は 2.2×10-8 なので、
2000Bq/kg×2.2×10-8Sv/Bq=0.000044Sv/kg となり、0.000044Sv/kg=0.044mSv/kg=44μSv/kg
と換算される。

昨年の福島原発の事故では、水素爆発により蒸気と共に大量の放射性物質が外部に漏れ出た。多くの国民がしに様子をTV中継で目撃した。また格納容器の圧力を下げる為、度々ベントも行われ、更に多くの放射性物質が放出された。
漏れ出た放射物質は風に乗り広い範囲に拡散した。見付かったホットスポットは氷山の一角に過ぎない。まだまだ未発見のホットスポットは数多く存在する筈だ。特に山間部は調査が困難なだけに調査もされないままになることは想像できる。
□ 2012/03/24 グーグルとセマンティック検索

今までのグーグルの検索エンジンは、主にサイト内の単語や文字列を探し出し、入力したキーワードと関連性のあるサイトやリンクを表示する手法を採ってきた。今後はこの方式をなり大幅に変更し、より人間の思考方式に近い「セマンティック検索」と呼ぶ技術にシフトして行くそうだ。
この「セマンティック検索」は「単語が持つ意味」により検索結果を表示する技術だそうで、グーグルによれば「より一層関連性の高い検索結果が表示される」らしい。今までと何処がどう変わるかは、完全移行してみないと判断はできないが、検索キーワードに該当するサイトのみならず、検索ウインドに入力した質問に対する答えまでもが表示できるようになるらしい。
□ 2012/03/22 路傍の花が増えてきた

寒い日もあるが暖かな日も増えた。路傍の花も確実に増えてきている。それに連れイヤなスギ花粉も多く飛散する。薬を飲めば楽にはなるが仕事中に眠くなる。尤も、昼食後は何時も眠いが…



□ 2012/03/20  国民の食料より国威掲揚が優先される北朝鮮

韓国政府によると、故金日成主席の生誕100周年の記念行事(太陽節)には、国家予算の3分の1にあたる約20億ドル以上が注ぎ込まれると予想され、「光明星3号」の打上げには、開発と準備に凡そ8億5000万ドルの巨費が投じられたと云う。
仮に、人工衛星打上げを計画せずに、その資金を食糧購入に充てると、米だと約141万t、トウモロコシなら約250万t、小麦粉では約212万tが購入できるとされる。何とも贅沢な打上げ花火だ。。(下はノドン


昨年だけでも約70万tの食料が不足し、それにより600万人が食糧不足に苦しんだとされる。本来なら政府が保証すべき国民の食い扶持を外国に平然と要求し、己は持てる資源を軍備増強に集中させる、その図々しさには呆れてものが言えない。
今更打上げを取り止めても、費やした資金は戻らないが、国際社会の食糧支援は期待できる可能性は残る。
□ 2012/03/18 2種類の時間の定め方と閏(うるう)秒

世界には2種類の時間の定め方がある。地球の自転を基にした「協定世界時」と原子時計を基にした「国際原子時」だ。「協定世界時」は「日が昇り、沈んで再び日が昇る」現象を一日ととらえる古くからあるカウント方法だが、この地球の自転を基に決めた方法では幾つかの厄介な問題が発生する。それは、地球の自転速度は必ずしも一定ではなく、潮の満ち欠け、マントルによる粘性摩擦、大気との摩擦、等々と様々な要因に影響されることだ。当然、地震や火山の噴火等にも影響を受ける。つまり「協定世界時」は科学的な計測値としては甚だ頼りないことになる。
そこで新たに考え出されたのが、セシウム133を用いた原子時計による計測方法「国際原子時」だ。しかし原子時計は正確無比ではあるが為に、地球の自転に関わりなく時を刻む。すると、やがては「協定世界時」との間に微妙なズレが生じてくる。


我々は太古の昔から「日が昇り、沈んで再び日が昇る」ことを一日として暮らしてきた。他の天体にでも移住しない限りは、この一日の認識は未来永劫続くだろう。
そこで人と科学とを摺りあわせる苦肉の策として考えられたのが、「閏秒」を無理やり挿入して調整してしまう方法だ。その方法とは、世界標準時での当日(閏秒調整実施日)の23時59分59秒に、通常は存在しない1秒を加えることで行われる。常識では23時59分59秒の次は24時00分だが、1秒加えることで存在する筈のない23時59分60秒が出現する。そしてこの23時59分60秒の次が24時00分となる。

中国の蘇頌が作ったとされる水時計の復元模型

生活して行くにはどうでも良いようなものだが、大きな影響が出るのがコンピュータだと云われている。人類にとっては何てことのない1秒だが、コンピュータにとっては無視できない1秒だ。特に金銭が関わってくると尚更だ。世界同時にこの処理が終わらないと、為替管理等では簡単に億単位の利益が吹っ飛ぶ。23時59分59秒の次の1秒が当日なのか、翌日なのかで全く様相が変わってしまう由々しき問題なのだ。
下は今まで行われてきた閏秒の実施年を表にしたものだ。今年は7月1日がその日に予定されている。尚、24時00分が当日なのか、はたまた翌日なのかの論議は学者の間でも決着がついていない。
下は過去に行われた

単位は秒・表示の数字は追加された秒数

06 12 06 12 06 12 06 12




1972 1 1 1982 1 0 1992 1 0 2002 0 0




1973 0 1 1983 1 0 1993 1 0 2003 0 0




1974 0 1 1984 0 0 1994 1 0 2004 0 0




1975 0 1 1985 1 0 1995 0 1 2005 0 1




1976 0 1 1986 0 0 1996 0 0 2006 0 0




1977 0 1 1987 0 1 1997 1 0 2007 0 0




1978 0 1 1988 0 0 1998 0 1 2008 0 1




1979 0 1 1989 0 1 1999 0 0 2009 0 0




1980 0 0 1990 0 1 2000 0 0 2010 0 0




1981 1 0 1991 0 0 2001 0 0 2011 0 0

23時59分59秒の1秒後に存在しない筈の23時59分60秒を追加し1秒遅らせる


□ 2012/03/17 北朝鮮の人工衛星の打上げ予告

昨日(3月16日)に、北朝鮮は4月15日の金日成主席生誕100年目前に衛星の打上げ予告を発表した。「強盛大国」への門戸を開く節目の年ともなる今年、国内向け(国外には実情がばれている)に国力を誇示が必要がだったのだろうが、何故今なのか理解に苦しむ。
金日成主席が約束した「白いご飯と肉のスープ」は未だ実現せず、間近に迫った生誕100年に国民に配給する食糧すら無い。米国からの食料支援に頼らざるを得ないような情け無い状態で、人工衛星どころではない筈だ。若し、打上げに失敗でもしたらそれこそ「強盛大国」どころの話しではなくなる。過去にも(2009年4月5日)にも、人工衛星(光明星2号)と称する長距離弾道ミサイルの打上げを行った。
その時は東方向に向け打ち上げられ、日本の東北地方上空を通過し太平洋上へ落下した。自衛隊が捕捉、確認できたとされるのは、一段目が秋田県沖約260kmの日本海上で、その後は日本を超えて東約2100km(レーダーの守備範囲は軍事情報なので全ては開示されない)の太平洋上までだ。その後は米国本土の防空レーダーによる追跡が続けられ、人工衛星らしき飛翔体は軌道への投入高度に達する前に落下したことが確認されている。


つまり、打上げは完全に失敗に終わったのだが、その2日後の7日に朝鮮宇宙空間技術委員会の報道官が、「光明星2号は正確に軌道に投入され、所定の目的を達成し、宇宙空間の平和利用に大きな一歩を踏み出した。」と発表した。また「経験を積むことにより、今後の実用衛星の打ち上げの基礎を築いた。」とも述べ胸を張った。
海外駐在の外交官も「衛星は無事軌道に乗った」とし、恥ずかしげも無く偽の録音(衛星からの電波と称する音楽)を披露した。何とも滑稽で鉄面皮な連中だ。今は個人でも衛星を追跡できる時代になっている。国内向けのプロパガンダだろうが、何も知らされない国民が哀れだ。


この打上げ予告で問題となるのは、米国とつい先ごろ合意に達した「ミサイルの発射凍結」だ。北朝鮮は平和的な科学技術衛星だと主張しているが、米国も既に24万トンの食糧支援の凍結を発表している。食糧支援凍結は予想できた筈なのに、何を目的とした打上げ予告なのか。得るものは何も無いと思われるが…
因みに、人工衛星「光明星1号」は1998年8月31日にテポドン1号により打上げに成功したと主張している。現在の衛星監視用レーダーは10cmの針金さえ識別できる能力がある。それでも軌道上には北朝鮮が主張するそれらしき衛星は確認されなかった。衛星が発射した電波も全く観測されてはいないし、その当時北朝鮮領内には衛星追尾用の大型アンテナすら存在していなかった。



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