#091
BBS
Contact
Wayside Flower
Archives:The Drawers Contents
Traditional Japanese colors

How to save the streaming broadcast

How to Find a contract provider
Study of the Fishing float
My Family
福島原子力発電所土木工事の概要:1
福島原子力発電所土木工事の概要:2

Creation Date: 10-JUL-2010 
Miles Davis Kind of Blue 



Archives:The Drawers Contents
□ 2013/09/15 仲秋の明月と仲秋の名月 

昔は「月」を、睦月・如月・弥生・卯月・皐月・水無月・文月・葉月・神無月・霜月・師走と呼び分けていた。太陽暦の今は1~12の数字で分けただけの味気無いものになっている。カレンダーによってはこの呼び名を併記してあるものも見かけるが、陰暦と新暦の違いを解らない者には返って解り辛いだろう。逆に英語の呼び名を併記してある方が役に立つことが多い。これも時代の流れだ。
 

英語の「月・month」の呼び名は摩訶不思議で、1月が「January」でローマの門の神ヤヌス、2月は「February」で贖罪の神フェブルス、3月は「March」で軍神マルス、4月は「April」で美の女神アフロディテ、5月は「May」で豊壌の神マイア、6月は「June」で結婚の神ユノー、ここまではローマの神々の名で、誰しも一度は耳にしたことのあるだろう。
ところが、7月は「July」でユリウス・カエサル、8月は「August」でローマ皇帝アウグストゥスの名から採っている。9月は「September」で、これはラテン数字7(英語のseven)、10月は「October」でラテン数字8(英語のeight)、11月は「November」でラテン数字9(英語のnine)、そして12月が「December」でラテン数字10(英語のten)だ。何ともいい加減で意味不明な名付け方なのか。一度詳しく調べてみる必要があるだろう。


さて、ここからは month ではなく moon の話に移る。
日本では月の呼び名も様々あり、常識ある大人であればその殆んどは知っている筈だ。満月と三日月だけではさびし過ぎる。
月には満ち欠けで様々な呼び方があるが、釣り人には釣り人のみが知る「黒満月」なるものがある。上の図の最初と最後、つまり「新月」を指す呼び名だ。月齢が黒満月で、満潮が朝まず目や夕まず目になると心が騒ぐ。釣り人は月の満ち欠けには詳しい者が多い。
 

百人一首に「月見れば 千々にものこそ 悲しけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど」(二十三大江千里)という歌がある。実に日本人の月に対する感性や美意識は、抒情的で細やかだと思う。
遣唐使として中国に渡った阿倍仲麻呂(あべ の なかまろ)が詠んだ有名な歌に、「天の原 ふりさけ見れば 春日がなる 三笠の山に 出でし月かも」というのがある。異国の地で遠く離れた故郷を偲んで詠んだ望郷の歌だ。この季節にはよく紹介される歌の一つだろう。
また、この季節ならではという歌に、「月々に 月見る月は 多かれど 月見る月は この月の月」という詠み人知らずの有名なのがある。歌の中に何と8回も「月」が使われている。
8回「月」が出てくるので旧暦八月の「月」を指すとの説もあるが、どの月がmoonで、どの月がmonthなのかを、「月」を眺めながら考えるのも面白いかも。
 

仲秋の明月(めいげつ)は陰暦の七月、八月、九月の計3回ある。「明月」とは曇りのない澄みきった満月のこと「名月」とは違う。実は、「名月」と呼べるのは陰暦八月の十五夜の月だけで、七月や九月の十五夜の月は「名月」とは呼ばずに「明月」と呼ぶ。
9月19日は陰暦八月十五日だ。台風も去った後だし、仲秋の名月が拝めるかも知れない。これは蛇足とは思うが、満月だと思っていても実際には月齢15.0の真ん丸には滅多にならないらしい…
エステ
inserted by FC2 system