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□ 2014/09/09 さんま

秋の味覚として欠かせないのは「さんま」だろう。しかし、 8月の水揚げ量は記録的な不漁だった昨年の10分の1程度だとも云われ、例年と比較し高値だが、ここのところやや下がってきてはいるようだ。価格が高騰した理由としては、海水温の上昇により漁場が遠保に形成されことと、それにより燃費がかさむことだ。
「さんま」は通年であれば、8月下旬辺りから親潮に乗って北海道沖から南下する。ところが、今年は一向に北海道沖の海水温が低下しないこともあり南下が遅れている。
 

地球温暖化が主因とされているようだが、単に海水温の分布状態が通年と異なるだけのような気がしないでもない。海氷面の衛星観測が始まったのが1978年で、夏の最小面積は約700万km2で、冬には北極海が全面結氷していた。しかし、2005年夏には海氷面積が530万km2に縮小し、昨年には420万km2にまで減少している。そう聞くと「温暖化」が気にかからない訳ではないが、全地球的規模でみると差ほどの気温上昇はないと云う。
北極の海氷は話題に上ることが多いが、海氷面積は縮小と拡大とを繰り返えす。毎年、春から夏にかけ縮小し、9月に最小になった後、冬に向けて再び拡大するのだ。
専門家によると、海氷面の急激な縮小は温暖化だけでは説明がつかないそうで、他の様々な要因が関わった結果の現象だと捉えているようだ。
如何にも温暖化が全ての原因のようなTV報道(異なる季節の海氷面を並べて比較する等)を目にするが、実際にそのような急激な温度上昇が地球規模で起きていれば、世界はとおの昔に終わっているだろう。アイスランドの氷河も話題になるが、同じ理屈だ。地球には46億年もの長いの歴史がある。一部地域の気温低下や上昇は、特に異常なことでもあるまい。

海面水温予想図 (9月10日) 気象庁
深さ100mにおける水温予想図 (9月10日) 気象庁

海洋は別として、現在騒がれている陸地での異常気象は、その殆んどが都市部のヒートアイランド現象で説明がつく。都市部は熱い(暑い)が郊外は涼しい。これは誰しもが実感できる。都市部の高層化が、流れ込む大気の乱れ(乱流・剥離現象)を引き起こし、ゲリラ豪雨の元凶ともなる。この世はすべてが高から低へ、そして乱から静へと向かう。
とは言え、日本近海の海水温が100年前と比較し上昇傾向にあることは深刻な問題ではある。庶民の秋の味覚「さんま」が食卓から遠のく。デパートにでも行けばあるのだろうが、ここ数年、否、もう十年以上も大型で脂ののったサバや、丸々と太ったイワシには出遭っていない。

 
本来なら、これから10月にかけて三陸沖を通過する「さんま」が特に旨いとされる。この頃の「さんま」は餌を食べないので鮮度が落ち難く、「はらわた」も実に旨い。南下するに従い徐々に脂が失われ、味は落ちてくる。銚子沖に来るまでが勝負だ!
「さんま」は「秋刀魚」と書かれることが多いが、夏目漱石は、「吾輩は猫である・明治39年」の中でサンマを「三馬」と表記している。最近では使われることが多くなってきている「秋刀魚」は、比較的新しい表記で、佐藤春夫の「秋刀魚の歌・大正10年」から広まったとされている。日本では古くは佐伊羅魚(さいら)・狭真魚(さまな)・青串魚(さんま)等と書き表されていた。学名は Cololabis saira(コロラビス・サイラ) で、ひょっとして佐伊羅魚(さいら)が元なのかも知れない。


日本の魚名は中国から借用したものが多いが、「さんま」は中国では余り知られておらず、日本独自で創り出したようだ。
「さんま」の英語名は "mackerel pike" で、サバ(mackerel)だか、カワカマス(pike)なのか判らない表記をしている。西洋では魚に限らず花の名でも、バラ以外の花に roseが冠されることも多い。「おおらか」なのか「鷹揚」なのか、はたまた「適当」なのか…
エステ
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