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□ 2014/11/03 神在月と運命の赤い糸

旧暦10月は「神無月・かんなづき」と呼ばれるが、これは「神を祭る月だから」とする説が有力だとされている。「神無月」の「無」は「無い」の意味ではない。「水無月・みなづき」の「無」と同じで、格助詞の「の」を意味する。つまり「神の月」の意味になる。
また、11月(旧暦10月)は「霜月・しもつき・そうげつ」とも呼ばれる。文字通り霜が降りる月であることからそう呼ばれている。他にも「食物月・おしものづき」「凋む月・しぼむつき」「末つ月・すえつつき」「神楽月・かぐらつき」等々と軽く20は異なった呼び方があり、八百万(やおよろず)の神々が出雲の国に集まり、他の国々に神がいなくなることから「神無月」だともされる。
この「神無月」も、諸国の神々が集まる出雲の国(現島根県)では「神在月・かみありづき」と呼び、出雲大社では「神在祭」が行われる。


上は10月5日出雲大社拝殿に向かわれる高円宮家典子様と出雲大社権宮司の千家国麿さん。右は歌川国貞の描いた「出雲国大社八百万神達縁結給図」だ。島根県立古代出雲歴史博物館には、集まった神様が木札にそれぞれ男女の名前を書いた札を結びつけて、「縁結び」している様子を描いた「大社縁結図」が展示されている。(下の図)
平安時代末の「奥義抄」以来、神々が出雲に集まるという伝承は様々な文献にも記され、民間の伝承によれば、酒造りや男女の縁結びについて合議したとされている。


日本では昔から結婚する者同士は、生まれた時から「運命の赤い糸で小指と小指が結ばれている」と云われている。しかし、この互いに結ばれている「小指と小指」は果たして「手の指」なのか「足の指」なのかを知る者は少ない。殆んどの者が「手の指」と答えるだろう。
足の指に艶っぽさを感じる者(男性限定か…)もいるだろうが、凡その女性は、足の指では感情が高揚しない。水虫があっても嫌だし、特に夏場は臭そうだし…!


さて、どちらの指が運命の糸で結ばれているのかと言うと、出典とされる「赤縄(せきじょう)足を繋ぐ」によると、手の指でなく「足」、糸ではなく「縄」なのだ。
□ 2014/11/03 ドングリが取得した子孫繁栄の凄技

電車で二駅程の神社の境内には、昔多くのドングリが落ちていた。だが、最近は綺麗に掃き清められ、ドングリのドの字も見あたらない。どうやらドングリを拾いに来る者が、どこへでも勝手に踏み込み境内を荒らすことが原因のようだ。
そのままでも美味しいマテバシイや、渋を除かなければ到底食べられないものもある。季節の贈り物「ドングリ」が手に入らなくなるのは何とも残念だ。銀杏拾いでも、平気で植え込みを荒らす輩がいるので、致し方無いのかも知れない。ほんの僅かで良かったのに…


ドングリ100g中の栄養価
種 類 Kcal 水分% 蛋白質 脂 質 食物繊維 灰 分 糖 質 タンニン
シ ラ カ シ 236.0 40.7 1.8 2.0 1.1 1.7 52.7 4.5
ア ラ カ シ 235.0 41.1 1.8 1.9 0.9 1.6 52.7 4.4
マテバシイ 236.0 39.9 2.5 0.7 0.9 1.2 54.8 0.5
ス ダ ジ イ 249.0 36.6 2.3 0.5 0.7 1.0 58.9 0.1
イチイガシ 252.0 37.6 1.6 2.1 0.8 1.2 56.7 1.2
コ ナ ラ 281.0 28.1 2.9 1.7 1.2 1.9 64.2 4.8
ミズナラ 287.0 26.2 4.6 1.1 1.4 2.1 64.6 6.7
ク ヌ ギ 202.0 49.3 2.1 1.9 1.2 1.3 44.2 1.3

一般にドングリと呼ばれているものは、コナラ、ミズナラ、クヌギ、カシワ、アラカシ、シラカシ等の実で、円いものから細長いものまで形はイロイロだ。蛋白質と脂質が豊富に含まれるのは共通で、森の動物には冬を乗り越える大切な栄養源であることが判る。ただ、栗は何故かドングリとは呼ばない。


日本では縄文の時代からこのドングリを食料としてきた。今でも一部地域ではドングリを使った食品が生産されている。
長崎県や鳥取県では馬刀葉椎(マテバジイ)で焼酎が造られている。朝鮮半島から伝えられた高知県の樫(カシ)豆腐や、宮崎県の樫蒟蒻(コンニャク)等も現地では既に伝統食になっていると云う。
岩手県では餡にドングリを使った「しだみ団子」が有名で、長野県では代用コーヒーも作られている。また、ドングリを使ったアイスクリームも結構方々で作られているようだ。どれも生産量自体は大したことはないが、町興しとしてメニュー開発を積極的に行っている地方も増えているらしい。
都会では出遭うことすら少なくなったドングリだが、子供頃は独楽(コマ)や弥次郎兵衛(ヤジロベイ)を作って遊ぶほど豊富にあった。戦中戦後の食糧難の時には代用食としても用いられたと記録にある。森の動物が喜んで餌にし、ご先祖が食糧にしていたので、食べられない筈は無い。
最近の研究では、このドングリをもたらす木々が、森に生きる動物(特に小動物)の命を巧みに支配し子孫繁栄を図っていることが判ってきた。
今まで種子散布器官を持たないドングリは、樹から落ちて転がることだけで散布を図っていると思われきた。ところが、ドングリは自らが小動物の餌となることでその目的を果たしている。これは鳥類に
食べられることで種子散布をする多くの植物と同じだ。
ドングリをもたらす木々は、実が全て食べられてしまってはお先真っ暗!そこで彼らは動物の生息数をコントロールしながら繁栄を試みる凄技を身に付けていったのだ。

http://blog.goo.ne.jp/je4hmp/e/c8d562edea4825cafcc54f2e2b13a0f5

昔から花を付けると一気に枯れるので竹の花は「不吉」だとされる。根が地中で繋がっているので見渡す限りの竹林がいとも簡単に全滅する。枯れる間際に大量の花を落とす。それが小動物の格好の餌となり、食糧事情が好転した小動物は爆発的にその数を増やす。そして餌を食べつくした時点で、増えた数に見合うだけの餌が確保できず、田畑を荒らすことになる。
ドングリも同じで大量に実を付けた後、小動物は爆発的にその数を増やす。そのまま全てが食べられてしまっては元も子もない。子孫繁栄の機会は永遠に失われてしまうことになる。ドングリにとっては最大のピンチだ!


ところが自然界とは良く出来たもので、小動物が食べきれず巣に持ち込んだドングリは、硬い殻に覆われているので保存に適した食糧となる。また必ず食べ残しが出るのも特徴の一つだ。その「食べ残し」がドングリの子孫繁栄のチャンスに繋がる。
発芽する為にドングリは地中に潜らねばならない。しかし、自分では地中には潜れない。そこで小動物を利用し地中へと運び込んでもらう。その中の幾つかには、発芽を迎えるチャンスが巡ってくる。
子孫が無事発芽したことを知ると、その翌年には極端にドングリの供給量を減らす。小動物がそのまま爆発的に増え続けると、ドングリの繁栄に赤信号が灯るからだ。
ドングリは意図的(?)に実の増減を計る。森の小動物はドングリの都合によって生息数がコントロールされている。確かな科学的な証拠はないが、どうやら進化の過程でこの凄技を習得したようだ。
エステ
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