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□ 2014/11/26 火山の噴火は国の存続を危うくする・白頭山の憂鬱

日本の火山噴火予知連絡会・気象庁によると、活火山とは「概ね過去1万年以内に噴火した火山」及び「現在活発な噴気活動のある火山」と定義されており、この定義に従うと日本の活火山数は110で、これは全世界の7%にあたる。


御嶽山(おんたけさん)の噴火は、戦後最悪の被害を出し、連日のTV中継でその恐ろしさを見せつけられた。だが、宝永噴火以降300年もの間、沈黙を保っている富士山にも噴火の危機が迫っているとの指摘も相次いでいるし、最近は宮城県と山形県にまたがる蔵王山で 、比較的大きな火山性微動が観測され、火山活動が高まっている兆候が見られるとのことで、気象庁は登山者に注意を呼び掛けている。
火山学の富士山科学研究所の荒牧名誉顧問は「富士山の噴火エネルギーが一気に開放された場合は、宝永大噴火以上の規模になる可能性も否定できない」としている。実際に富士山が噴火するとその被害は甚大で、季節や風向きによっては首都圏の機能がマヒするどころの話では済まない。
下は宝永大噴火の際の噴煙の拡散を示した図で、丸印の中の数字はその際に積もった火山灰の深さを表わす。噴火したのが冬だったので噴煙は偏西風に乗り東に向かって流れている。
当時噴出した火山礫や火山灰などの噴出物は、静岡県北東部から神奈川県北西部、江戸、更に100km以上離れた房総半島にまで達している。現在、宝永大噴火の前月に発生した宝永東海地震との関連性も推測されている。ここの所、地震と噴火が相次いでいるので実に心配だ。


首都圏は積雪に弱い、10cmも積もれば大騒動になる。幸なことに雪は解けて流れてしまうので問題ないが、これが火山灰なら首都圏は間違いなく壊滅的な被害を被る。日本は曲がりなりにも経済大国だ。富士山の噴火程度で国は亡びたりはしないが、財政破綻は免れないだろう。文部科学省の地震火山部会は、現在16の火山に対して行っている重点的な観測・研究を、新たに御嶽山など9つの火山を追加し、25に対象を拡大している。
生まれたばかりの西之島の地下では、未だ活発な火山活動が続き、今後新たな噴火が起こる可能性も否定できない。噴火の規模によっては津波が発生する可能性も指摘されている。
日本の火山帯の地図:http://www.mizu.gr.jp/images/main/archives/recommended/22_onsen_map.pdf


今、世界中の火山学者から注目されている火山がある。それが、中国吉林省と北朝鮮両江道の国境地帯に横たわる標高2,744mの白頭山(中国名:長白山)だ。実際にこの山が噴火すれば、中国や北朝鮮はおろか、韓国や日本にも灰が降り、多大な影響が広範囲に及ぶ恐れがある。
東北大学の谷口宏充名誉教授(火山学)は、「白頭山の過去1100年間の噴火を詳しく 調査した結果、10世紀に大噴火した後、14~20世紀の間に6回噴火したことが明らかになった」とし「噴火の時期は日本の大地震発生と大きな関連性があった」と主張した。また、「白頭山は、日本でマグニチュード(M)7以上の大地震が起きた後に、何度も噴火を起こしている。869年の貞観地震以降、確認できるだけで5回ある。」と述べ、過去の大地震との連動性を踏まえた上で、2011年3月11日の東日本大震災(M9.0)の影響を受けた形で噴火するケースがあるとすれば、「2020年までに68%、2034年までに99%の確率で噴火を起こすだろう」と分析している。
噴火規模は、古代都市ポンペイを滅ぼしたことで知られるヴェスビオ火山の噴火と同等、若しくはそれ以上の噴火になると見られ、1980年の米国西部セント・ヘレンズ山噴火並みだとの推定もある。


白頭山では2002年以降、地震の回数が約10倍に増加し、頂上の隆起、カルデラ湖や周辺林からの火山ガスの噴出が確認され、山頂部は地下のマグマ上昇による圧力で、毎年3mmずつ上昇していると云われる。
白頭山は10世紀に過去2000年間で世界最大規模の噴火を起こし、噴出した火山灰は山麓だけでなく、偏西風に乗って日本の北海道や東北地方にも降り注ぎ、白頭山苫小牧テフラでその痕跡(5~6cm)が確認されている。下図は、過去10世紀の白頭山の大噴火の際の火山灰の拡散したと考えられている方向だ。


白頭山は10世紀に有史以来最大規模の噴火を起こしているにも拘わらず、何故か中国や朝鮮にその文献資料が全く残っていない。
大噴火のあった頃、中国は五代十国の変動期、後唐(923-936)や南唐(937-975)と呼ばれる地方政権乱立の混乱期にあり、東北アジアでは、渤海(698-926)が滅び契丹(916-1125)が興り、東丹国が成立するという変動期でもあった。
つまり、「正史」に記録を残せるような安定した国家が無く、在ったとしても文献資料としては甚だ残り難い状況(白頭山地域を支配していた契丹族には文字による記録が少なく、また未解読の文字も多い)にあったと思われる。
また、当時比較的安定した高麗も北の国境周辺での支配地域が曖昧で、現在の中朝国境より遥か南が実行支配地域であったと考えられている。


文献による噴火時期の特定は事実上不可能ではあるが、近年ではウイグルマッチング法により年代が推定されるようになり、ドイツのグループは969±20年、アメリカのグループは1039±18年を、そして日本の研究グループでは936 +8/-6年との結果が出ている。
上の1702年6月9日(清朝聖祖康煕四十一年五月十四日)の 李朝実録第四十巻三、粛宗実録三十六巻に、「14日正午、天地が突然真っ暗になり、ときには黄色を帯びた赤い光が煙や花火とともに見えた。また、生臭いにおいがいっぱい漂っているようにも感じた。大きな火炉に座り込んでいるようにむし暑かった。4時頃になってから消えた。朝、外に行って見たら、野原には灰が降って、まるで貝殻を燃やしたようだった。鏡城府でも同じ月、同じ日の少し遅い時間に煙と霧のような空気が北西側から突然押し寄せてきて、天地が真っ暗になり、生臭いにおいが人々の服に染み込んだ。とてもむし暑い空気で、大きな火炉に座っているようだった。それで、汗をかいてべたべたしたので人々は服を脱いだ。飛ばされてきたまるで雪のような灰は地面に落ち、その厚さは一寸ぐらいだった。灰は、すべてが樹皮の焼き残ったものだった。川辺の郡もそうだったが、たまにもっとひどいところもあった。」とある。


北朝鮮は火山災害に対する防災体制が全く整備されていないと云う。一度噴火が起きれば、人的被害や経済的損害は未曾有の規模となり、政権は瓦解し、国民は困難を極めるであろうことは容易に想像がつく。
また、飢えと政情不安で大量の難民が、中国、韓国、日本に押し寄せることも確実だ。 日中韓が互いに協力し合って対処できないととんでもないことになる。 嫌韓だ!反日だなどと言ってはいられない。互いの救援活動が円滑に行われるよう普段からの情報交換を密にする必要がある。
チリのカルブコ火山大噴火 □ 2015/04/24追記 

【4月23日 AFP】(一部更新)南米チリ南部にあるカルブコ(Calbuco)火山が22日、約50年ぶりに噴火し、当局が非常警報を発令した。  当初43年ぶりと伝えられていた同火山の噴火は54年ぶり。当局は、火口から半径20キロの地域に避難命令を発令。内務省は、ジャンキウェ(Llanquihue)県とプエルトオクタイ(Puerto Octay)市に軍を出動させ、一時的な管理に当たっている。  カルブコ火山の雪に覆われた山頂からはキノコ型の火山灰雲が空高く噴出しており、航空各社がフライトをキャンセルした。
  

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