#158
Creation Date: 10-JUL-2010
Miles Davis Kind of Blue
Archives:The Drawers Contents
□ 2015/02/22 いつまで続くイスラム圏の名誉殺人
At least 933 Women
Murdered in Honor Killings in Pakistan
The government has announced the official figures for honor killings over the last two years, but rights groups show the real figures are much higher.
名誉殺人とは、家族の名誉が汚されたとして女性を身内が殺害するイスラム圏の風習のことだ。例えそれが強姦に遭い処女を喪失した被害者であっても、「姦淫」の罪で殺される。実に胸糞悪くなる風習だ。この未開で野蛮な行為を未だに唾棄しないイスラムとは一体何なのか。憐憫の情すら無いのか。
イスラム教徒に言わせると、イスラム教は本来女性を大切に扱う宗教だそうだ。女性が顔と手以外を隠して近親者以外に見せないのは、家族以外の男性の目から護る目的があるからだと言う。つまり他の男にスケベ心を起こさせない為の装置だと云う。
しかし、肌を露出していようといまいと、そのような不埒な行為には及ばない社会だってある。それはその社会を構成する一人一人の意識の問題だからだ。隠そうと何をしようと、獣のような輩は何処にでもいるものだ。肌を「隠した」のだから社会には責任が無いと済ませられるような単純な問題では無い。
隠すことで女性の被害が無くなるのなら、強姦被害者への「名誉殺人」はとうの昔に根絶されていなければならない。未だにこの悍ましい「名誉殺人」存続している理由を考えれば、問題がそこでは無いことに気付く筈だ。
イスラム教徒だけの風習だと思われがちだが、実際にはイスラム教徒以外の間でも「名誉殺人」は頻繁に行われている多くの事例で知っている。しかし、「名誉殺人」はイスラム教とは無関係で地域の因習によるのだとする主張には無理があるような気がする。まるで自分達には関係がないような言いぷりだ。地域の因習なら、何故イスラム圏以外では問題にならないのか。
Exclusive: How my brother tried to kill me in 'honor attack'
12才の時に60才の爺と結婚させられたパキスタンの少女グール・ミーナが、その夫となった爺から虐待されて逃げだしたところ、今度は少女の兄が執拗に追いかけてきて刃物で彼女の体を切り裂いた。
CNNの生々しい動画の映像により、彼女がいかに恐ろしい目に遭ってきたのか良く分かる。
彼女がいる避難所は2014年の終りに国連軍の撤退に合わせて運営資金が無くなるため、犠牲となっている数千人の女性の代表としてCNNのインタ ビューに応じ、世界中にメッセージを発信しようと考えたのだろうが、傷ついた顔で自殺したいほど恥ずかしく思っている彼女にとって、世界中にその顔をさら
すことになるので並々ならない決意だったのだろうと想像できる。 以降は参照元 (日本語サイト)で
女性に拒む権利が認められていない理不尽な社会
伝統的に女性蔑視の風潮が強い地域では、女性の顔に酸(硝酸・塩酸・硫酸等)を掛ける事件が頻繁に起きる。この卑劣な行為を最近は「アシッド・アタック」と呼ぶようだ。直訳すると「酸攻撃」、つまり意にそぐわない女性に対し「顔を破壊する」ことで相手の人生を奪う男尊女卑の「歪んだ自己満足」でしかない。
「アシッド・アタック」は、ISISの支配地域では宗教戒律に従わない女性に対し刑罰として行っているが、果たしてその全てが戒律に反しただけなのかは大いに疑問だ。
この「アシッド・アタック」が多いのが、中東のイスラム圏やヒンズー教徒の多いインド南部、バングラデシュ、パキスタン、カンボジア等に多く見られる。近年では特にバングラデシュでの報告が多く、1999年以降で3,000件以上にもなる。ただ、これは報告されて判っているだけの数字で、密かに殺され、焼かれたり埋められてしまった女性の数は予想が付かない。
また女性蔑視が強いバングラデシュでの女性の地位は無きに等しく、被害にあっても警察が取り合わなかったりすることが多く、裁判に至るケースは稀だと云われる。被害が集中するベンガル人の女性は美人が多いことで知られ、被害者の多くが未婚の十代だ。
ある調査によると、アシッド・アタックに遭った理由とし、求婚を拒否したことが55%、身内(夫や家族、親戚)によるものが18%、財産紛争が11%、性行為を拒んだり交際を拒否したことが2%
等とされる。
全ての男性が女性蔑視のサディストとは思わないが、極端な男尊女卑の蛮行を許してきた社会の一員として相応の責任がある。
下は酸を顔にかけられた女性達の画像集(インド)だが、YouTube には更に多くの関連動画が上がっている。
VIDEO
「少年を眺めた」娘、両親が酸を浴びせ死なせる 2012年11月06日
パキスタンで、少年を眺めたとの理由で10代の娘に酸を浴びせて死なせた両親が逮捕された。母親は逮捕後、英国放送協会(BBC)の取材で、娘がそういう死に方をしたのは運命だったと語っている。
事件はパキスタン側カシミール(Kashmir)地方で10月29日、15歳の娘が通りがかった少年を眺めたことを両親がとがめ、娘に酸を浴びせたもの。娘は重度のやけどにより2日後に病院で死亡し、両親は殺人の容疑で逮捕された。
警察の留置場からBBCの取材に応じた父親は、自分の娘には以前から、若い男たちを見てはいけないと警告していたと述べた。また自らも酸で腕にやけどを負った母親は、「娘は『わざと見たんじゃないの、もうしませんから』と許しを求めた。でも、その時には私はもう酸を投げていた。娘はこういう風に死ぬ運命だったのです」と語った。
両親はその後も2日間、娘を病院に連れて行かなかった。娘が搬送された病院の医師によれば、娘は全身の約70%にも及ぶやけどを負っており、到着したときにはすでに危篤状態だったという。
イスラム教国としては極めて保守的なパキスタンでは、いわゆる「名誉殺人」は珍しくない。人権活動家らによれば、昨年1年間で900人を超える女性が「家族に恥をもたらした」などの理由で殺されている 。
親に酸を浴びせられて放置された少女の気持ちを考えると何とも言えない実にいやな気分だ。
嫁ぎ先で売春を強要された女性、拒否して斬首される 2012年10月19日
アフガニスタン西部へラート(Herat)州で、嫁ぎ先の家族から売春を強要され、断った女性が殺害されるという事件が発生し、警察当局は17日、この事件の容疑者4人を逮捕したと発表した。へラート州の警察当局によると、犠牲者の女性(20歳)は前週、嫁ぎ先で義理の母から家にいた男性との売春行為を強要され、これを拒んだために殺害されたという。事件の容疑者として女性の夫と義理の父母、さらに実際に女性を殺害したとされる男の4人が逮捕された。
女性は4か月前に結婚した後、義理の母親から何度も売春をしろと言われていたとされる。警察の記者会見で女性を殺害した容疑の男は、女性の義理の母親から嫁は売春婦だから殺して欲しいと頼まれ、女性の夫が出かけたすきに、母親の助けを借りて刃物で女性の首を斬り落としたと語った。
最近では隣国パキスタンでも、女性の権利を訴えていた14歳の少女、マララ・ユスフザイ(Malala Yousafzai)さんがイスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動(Tehreek-e-Taliban
Pakistan、TTP)」に銃撃され重傷を負う事件があったばかりだ。
ユサフザイさんの事件は世界の各紙が大きく伝えたが、アフガニスタンでもソーシャルメディアを通じて、女性に対する権利抑圧や暴力が横行しているとの情報が発信されはじめている。
小学校の高学年程度の子供と結婚するイスラムの男が理解できない。彼女たちはこれからの人生だと言うのに、年老いた男に嫁がねばならない。
若者同士の結婚とは違い、嫁ぎ先とは経済的に良い関係が築ける場合が多々あるようで、一種の「身売り」と思われる。奴隷のように扱われることも多いそうで、気に入らないと殴られ、逆らえば更に酷い目に合う。逃げ出そうものなら「家族の名誉を汚した」として、親元からも嫁ぎ先からも痛めつけられた挙句には「名誉殺人」だ。
名誉殺人で殺される女性達の動画はいくらでもある。 Live Leak で検索してみれば嫌と言うほど出てくる。我々の社会通年とは余りにもかけ離れている。
VIDEO
殆んどの少女が嫁ぎ先で幸せに暮らしていると信じたいが、2010年の国際連合人権高等弁務官事務所の調査では、「名誉殺人」の被害者は世界中で年間5000人にも上り、パキスタンでけでも933人に上ると云われ、実際の数はこれより遥かに多いことは容易に想像できる。
日本にも数十年前まで「おじろく・おばさ」のような風習があったので、余り強いことは言えぬが…「おじさおばさ」に就いてはそのうち書こうとは思っている。
How to save the streaming broadcast → Go!
Vanessa-Mae
シンガポール出身の中国系イギリス人のヴァイオリニストで、クラシック音楽とポップスの垣根を越えて活躍している。13歳にしてチャイコフスキーとベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を録音し、それまでの最年少録音記録を塗り替えたことで有名になった。
視聴するには →
Vannesa-Mae "China Girl" Turandot' - Vanessa Mae
トリノ五輪で金メダルを獲得した荒川静香選手がフリー・プログラムで使用したオペラの楽曲「トゥーランドット」が収録されていたことで廃盤寸前のものが急遽復活した。
古代中国を舞台にした絶世の美女ではあるが氷の心を持つ皇帝の一人娘トゥーランドット姫を描いたオペラの楽曲だ。
Giacomo Antonio Domenico Michele Secondo Maria Puccini
「トゥーランドット」はプッチーニ(1858~1924)最後の作品として知られ、この歌劇を完成させること無く他界してしまったので、彼の残したスケッチを参考に弟子のフランコ・アルファーノが完成させたものだ。
死後に残りの部分を他人が作って完成(?)させ、遺作として発表される楽曲は結構多い。それを良しとするか否かは個人の好みだが…