電子レンジで簡単餅作りに挑戦!・So What
#204
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Creation Date: 10-JUL-2010 



Miles Davis - So What
Music video by Miles Davis performing So What.
(C) 2008 SONY MUSIC ENTERTAINMENT



Traditional Japanese colors
□ 2017/02/27 モノクロ画像をカラー化する(白黒写真の自動色付け)

小学生低学年の頃、遊んでいる最中に偶然「木漏れ日」が、地面にその時の太陽の形を正確に映し出すことに気づいた。その日は折しも日食だったので徐々に欠けて行くことが太陽の姿を確認できた。当時はガラス板をススで黒くしたりして観察していたが、いとも簡単に観察できる手段を手に入れ密かに喜んだことを覚えている。それが光学的現象であるとは全く知らなかったのだが…
「カメラ」はラテン語の「暗い部屋・camera obscura」が語源となっているらしい。小さな穴を通して明るい外の景色が暗い部屋の壁に逆さに投影される光学的現象からそう呼ばれたのであろう。いわゆる「針孔写真機」の考案に至るきっかけとなった原点だ。
古くは墨子(上左:中国・紀元前470年~390年頃)やアリストテレス(上右:ギリシャ・前384年~前322年)等にも知られていたようで、レオナルド・ダ・ビンチ(イタリア・1452年~1519年)は非公開メモにその考察が見られると云う。レオナルド・ダ・ビンチ(下左と彼の代表作と云われるモナリザの微笑み)なら当然気付いて当たり前だろう。ヘリコプターの原型といえるようなものまで考案している人物だ。何があっても不思議ではない。また、この現象に気付いた者はそれ以前にも数多くいたことは容易に推察できるが、最初に文字で残した者の勝ちなのは世の常だ。
文字通り「針孔写真機」は小さな孔を開けただけの箱で、孔の反対側に擦りガラスを羽目、そこに逆さの像を映し出し、日食の観察や風景画の下書きに用いられていた。16世紀に入ると孔に凸レンズを装着し、明るい像を映し出す改良と、鏡で逆さの像を元に戻す改良が加えられたが、左右が逆に映し出され欠点はそのまま残った。
17世紀に入ると絵画の下書き用途で多くの画家が利用するようになり、一般化するようになって行った。
下は英国(ロンドン)のサイエンス・ミュージアムに展示されている携帯型のカメラオブスクラ(camera obscura)。左側の開いた窓の下に擦りガラスが羽目てあり、そこに右側のレンズを通した像が鏡に反射され映し出される仕組みだ。当時はまだ像を固定する技術が無く、映し出された像を紙にトレースsて下絵を作り上げていた。
その後、銀板に像を固定させる技術が発明されると、一気にカメラは世界中で使われるようになり、様々なものが撮影され記録に残されるようになった。
日本に初めてカメラが入って来たのは、1848年(江戸時代・嘉永元年)だと云われ、残っているものとして最も古い銀板写真は1857年(安政4年)の島津斉彬公(鹿児島)だ。

銀板の技術は日本に19世紀半ばに伝わり研究が始められた。その指導的立場に立っていたのが島津斉彬を中心とする薩摩藩の研究グループであった。彼らは銀板写真のことを「印影鏡(いんえいきょう)」と呼んだ。斉彬は「父母の姿をも百年の後に残す貴重の術」と評し、撮影のための研究を藩士に命令した。安政4(1857)年、薩摩藩の研究グループは銀板写真の撮影に成功、鹿児島城内で宇宿彦右衛門らによって斉彬が撮影された。この斉彬の銀板写真は、日本人が撮影した唯一の銀板、日本人が撮影した現存最古の写真として、映像資料として初めて国の重要文化財に指定された。( 尚古集成館より抜粋)
白黒写真は独特の雰囲気があり、今でも好んで使用する者も多いが、カラー・フィルムが手軽に使えるようになると趨勢はカラー化へと流れ、多くの写真がカラーで撮られるようになった。
ただ白黒写真は独特の効果を狙った手法として好む者も多く、自宅で簡単に現像作業が出来ることも大きな魅力だ。カラー写真の自宅での現像も可能だが、薬液の温度管理が面倒で諦める者も多い。
デジタルカメラの出現で撮影した画像を白黒化するのは簡単に出来るようになったが、逆に白黒写真をカラー化するにはまだハードルが高い。
カメラ出現当初からカラー化は人々の夢だったようで、多くの着色した写真が残っている。日本で江戸時代後期から明治にかけて盛んに行われた。初期の色付け写真には興覚めするものも多いが、彩色技術の向上に伴い、一見カラー写真と見まがうものまでもが現れ、彩色写真が全盛期を迎える。下は1881年に外国人により撮影された侍の彩色画像。
ネットの世界は有難いもので、手持ちのモノクロ画像をカラー化してくれるサイト(無料)がある。下はこのサイトを使い古い写真をカラー化したものだ。綺麗にカラー化出来るものと出来ないものがあるようだ。 http://hi.cs.waseda.ac.jp:8082/ 




カラー化すると、まるで昨日のことのように学生時代が蘇る。しかし、上記の真ん中のように違和感なくカラー化できるものもあれば、単にセピア色になってしまうだけのものもある。古い写真を持っていれば是非試して遊んで欲しい。
上は彩色写真を Photoshop カラー情報を廃棄し、再びカラー化したものだ。予想通り元には戻らなかった。
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