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| □ 2014/10/11 今年のノーベル平和賞は史上最年少の少女 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
 今年のノーベル平和賞は、女性や子どもの権利を訴えてきたパキスタンのマララ・ユスフザイ（Malala Yousafzai・17歳）さんと、児童労働や人身売買から子どもを守る運動を推し進めてきたインドのカイラシュ・サトヤルティ（Kailash Satyarthi・60歳）さんに授与されることが決まった。 |
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| 史上最年少での受賞となったマララさんは女性が教育を受ける権利を訴え、2012年にイスラム武装勢力タリバンに頭部を銃撃され重症を負った衝撃的な事件は記憶にまだ新しい。 マララさんは当時まだ14歳で、タリバン勢力の脅威にさらされた学校生活をブログに書き、イスラム武装勢力タリバン（Tehreek-e-Taliban Pakistan、TTP）を批判し脚光を浴びていた。 彼女はタリバンの脅威にさらされた学校生活をブログで綴り、１１歳の時には友達が私に「学校はタリバンに襲われるの？」と聞いてきた。また「朝礼ではタリバンが嫌うカラフルな服を着ないようにと言われた」などと書いた。 銃撃後、タリバンの報道官は彼女の主張は親欧米で、パシュトゥン族が住む地域で欧米文化を推進していたと述べた。 |
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| タリバンは女性が教育を受けることを認めない。また女性が夫以外の男性に肌を見せることも禁じている。その弊害として妊婦が病院で検診を受けることもできず、多くの命が失われている。なぜ女医のところでと思うかもしれないが、タリバンの世界に女医は認められない。ポルポト政権が知識人を否定したことと根は同じだ。 そのような社会での女子教育向上活動は常に命の危険が付き纏う。彼らは人の命（教義に反する者）を奪うことを何とも思っていない。それは神の意思であり「救い」なのだと言う。何とも不条理なことか… |
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 ■ パキスタンのイスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動（ＴＴＰ）」の分派グループ 「ジャマト・ウル・アハラル」は、マララ・ユスフザイさんのノーベル平和賞受賞が 決まったことに関連し「イスラムの敵には鋭いナイフを用意している」と警告、 今後も攻撃を続けることを示唆した。ドイツのＤＰＡ通信が１１日、伝えた。 【共同通信 2014年10月12日】 2014/10/12追記 |
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| タリバンによる少女銃撃事件で、盗賊から転身したインド社会党国会議員のプーラン・デーヴィー（Phūlan Devī）が思い浮かんだ。 自叙伝の中でプーランは「わたしを尊重し、心を開かせ、愛してくれた男はたったひとりだった。そのひとは教えてくれた──台地が川の流れを遮ることはないということを、この国がインドという国であり、貧しく低いカーストに生まれたものにもほかの者と同じ権利があるということを。 だが彼は、わたしの目の前で殺された。その瞬間に、あらゆる希望がついえ去った。わたしにはもう、一つのこと──復讐しか考えられなかっ た。それだけが、生きていく目的になった。わたしは戦いの女神ドゥルガとなって、すべての悪魔を打ち負かしたいと願った。そして闘ってきた。そのことにい ま、後悔はない。」 この本を読んで、この人は暗殺されるであろうと確信を持った。そして2001年7月25日、インド社会党国会議員のプーラン・デーヴィーは自宅前で射殺された。プーラン・デーヴィーの自叙伝「女盗賊プーラン」は、カースト制の持つ残酷さを訴える上で欠かせない著書の一つである。 |
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| カイラシュ・サトヤルティさんは1980年に大学講師から社会活動家に転身、差別と貧困ゆえに過酷な労働を強いられる多くの少年少女を救す運動を指導し、教育の機会や社会への復帰を支援する「子ども時代を救え運動・ Bachpan Bachao Andolan 」を続けている。 1998年には「児童労働に反対するグローバルマーチ」を提唱し、既に8万人以上もの子供たちに教育や社会復帰への場を提供してきた。我々とは価値観を異にする社会では、児童の権利擁護は経済活動の妨害だと捉えられることもあり、運動は当たり前のように様々な妨害に遭う。2004年6月にはナイフと鉄の棒で攻撃を受け大怪我も負っている。 |
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